ビスケットとは

ビスケットとは

コンピュータは、プログラムで動いています。普通、プログラムは難しい文字で書かれているので、文字―つまりコンピュータ用の専門の言語を覚えないと作れません。ビスケットは絵でプログラムを作り、実行すると絵が動きます。難しいことを覚えなくても、プログラムの楽しさを知ることができるのです。ビスケットを使うと、アニメーション、ゲーム、動く絵本などを簡単に作ることができます。

「めがね」がプログラム (車が前に進む、という意味)の基本となり、「変化」の仕方をコンピュータに教えます。ビスケットは基本的にこのめがねで全ての動きをつくります。一見単純そうなうごきしかできないように感じますが、実はいろいろな動きをつくる事が可能で、無限の可能性を秘めているツールなのです。

開発者の思い

コンピュータは恐怖の対象?
コンピュータに支配される世の中
何が起きているかわからない、一瞬で大惨事
たしかに難しい、複雑、イライラする
それらは、コンピュータのプログラムを作った人間がすべて悪い
コンピュータは頭がいい?
頭がいいコンピュータを作れば頭がいい
馬鹿なコンピュータは簡単に作れる
どうしてプログラムを書けた方がいいの
中身の本当に難しい部分は置いておいて、せめて,コンピュータを手のひらの上にのせて、自由自在にあやつることができることは知ってほしい
これがプログラミング言語なの?

研究的にはもちろんYESです。

ビスケットが伝えたいメッセージは、プログラミング入門ではありません。プログラミング入門のツールだと、現在主流のプログラミング言語に近いことを簡単にできるようにする方法がとられるでしょう。これがScratchやプログラミンといったブロック型のビジュアルプログラミング言語です。

ビスケットは、コンピュータってこういうものなんだよ、というのを直感的に知ってもらうために作りました。そのためにプログラミングで遊ぶのが最も近道です。一般的なプログラミング言語はどんな目的にでも使えるように、一通りの機能は備わっています。しかし、ビスケットはプログラミングで遊ぶことが目的ですから、たとえば配列とか、変数といった標準的なものは何一つありません。しかしプログラミングでのもっと高次の概念、単純なことを組み合わせて複雑にしてゆく、少しずつ動作を確認しながら積み上げ式に作ってゆく、思ったように動かないときのデバッグの方法、などは一般のプログラミングと違いはありません。